2011年5月27日金曜日

森永卓郎氏の講演

隔月奇数月に豊田信用金庫主催の経営者勉強会、とよしんエグゼクティブクラブの定例会があります。



過日、5月25日(水)に開催され、この日は年に一度の総会でした。年度始めの記念すべき定例会なのか、講演者が大変ビッグな方でした。テレビでお馴染みの経済アナリストの森永卓郎氏でした。案内が手元に届いたときから、とても楽しみにしておりました。日曜日の朝、放送される『がっちりマンデー』が好きで、毎週観ています。この番組を観て、楽しい、面白いアナリストだと人柄に興味を持ちました。


この会はほとんどが、ホテルトヨタキャッスルさんで開催されます。開会前に食事の時間があります。

きれいなお弁当です。

お肉、お魚に加え、野菜がほどよくアレンジされています。おいしくいだだきました。

席はいつも前から二番目の右席です。(自分で決めている定席です)

開催は豊田信用金庫の田端理事長のご挨拶からです。


講演前に、前に座れている運営委員の方々とお話をしました。
私「午前中名古屋に行ったついでに、丸善で森永さんの、この本を買ってきたの。」



価値組は、勝ち組とかけてあり、お客様に価値ある会社を創造した会社が勝ち組になるということだと思います。
「でね、百均でサインペンを購入し、タイミングがよければサインをもらおうかな、と思っているの」なんて、話をしたら、ある委員さんが、じゃあ、ということで、森永氏の控え室へ連れて行ったくださいました。

ちょっと、あつかましい。。。



『素敵な愛を』と書いてくださいました。
意外と柔らかな言葉だったのに、びっくりしました。


今回の演題は、「中小企業の今後と日本経済」でした。

世界の経済情勢、リーマンショックで日本が受けた影響、これからの日本のあるべき姿であるなど、私たちの関心のある経済のお話をされました。テレビ、ラジオでもご活躍で、その裏話をおちゃらけにならない程度に面白く、またシビアな本音も語ってくださいました。


中小企業は、指揮命令系統が伝わりやすい、改善提案を反映しやすいことから、他社と競合しない付加価値のある商品提供が容易なことを利点としてあげられていました。現在にはある程度の権限委譲を持たせ、心豊かに顧客創造をすべきだ、というようなことを言われていました。


最も興味深かったお話は、日本とイタリアの比較でした。

南北に伸びる縦長の国土、首相の頻繁な交代、市場の企業構成など類似項があるそうです。

当たり前ですが、国民性というか気質が全くことなります。

森永氏は言われるのには、

「日本の中小企業の経営者は、たいてい“わが社を取り巻く経営環境は一層厳しさを増し……”と社員に語るが、これは日本人の典型的な悪い例で、周囲を暗くさせている。イタリア人の経営者の挨拶は実に明るい。“アモーレ・カンターレ・マンジャーレ!(愛して、歌って、食べて)”。日本の経営者もこの明るさを見習うべきだ」 

ということでした。


なぜ日本がイタリアを意識しなければならないのかは、1人当たりのGDPが、日本はイタリアより順位を落としているという理由とのことです。イタリア人の労働時間は日本人の時間と比較して、かなり短い、それなのにGDPは高い、ということは短時間に集中して労働するということに限るのだそうです。集中し、即決をし、無駄な時間を使わないよう意識しているのだと思いました。


講演を拝聴する前に、本のサインに『素敵な愛を』という言葉を書かれて意味がわかりました。

何事にも愛を持ち、価値組を目指したいものです。

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