2010年1月19日火曜日

経営者の会

1月18日昨日、地元信用金庫、豊田信用金庫 とよしんエグゼクティブクラブ新春講演会が開催されました。奇数月の隔月開催で、毎回外部講師による講演会があります。今回はとてもビッグな講師でした。

司会は、王滝石産有限会社の西野さんです。地元のまちづくりでの活躍されている方です。

講師は、地元トヨタ自動車の取締役副会長の渡辺捷昭様です。演題は、「新しい環境変化と企業の対応課題」です。
この演題を伺ったときに、
・企業は常に敏感に時流にのり、自社を取り巻く環境の変化に即時対応できる姿勢が必要不可欠
・それに全社的に取り組むとき、スムーズには行かず、いくつかの問題が起こるが、早期に打開策を見つけることが必要
などということが頭の中を巡りました。これが実際は、頭で理解していてもなかなか継続してできません。
この日本を動かすほどの基幹産業であるトヨタ自動車の社長を歴任された渡辺氏ですが、冒頭は、トヨタ車のユーザである私たちへの感謝のお言葉からでした。経営者は企業を支えてくれるお客様を決して忘れてはいけないですね。企業を取り巻く環境の中で、商品に対して唯一対価を払われる存在だからですね。

主なレジメです。
■経済危機の影響と教訓
■持続ある成長に向けた取り組み
■すでに始まっている未来

その中で、渡辺氏が格言や中国の故事成語を話されました。とても印象に残った言葉です。

「生き残る種とは、もっとも強いものではない。もっとも知的なものでもない。それは、変化にもっともよく適応したものである」というダーウィンの格言です。企業は、変われるものだけが生き残れるのだ、と言われました。「変わる」ということは、不易流行という言葉があるように、変わるもの、変われるものと、変わってはいけないものとがあるため、そのあたりの見極めが経営者に求められるところでもあると思います。

また、中国の故事成語に、「疾風に勁草を知る」という言葉があるそうです。後漢書の中にあるそうですが、疾風とは強い風、勁草とは強い草のことで、どのような疾風が吹こうとも何としても勁草でなくてはならない、という意味だそうです。中国の後漢の初代皇帝光武帝が王覇に、戦いのときに述べた言葉だそうです。まさに、今の経済情勢は、まさにこの疾風ともいうべき厳しい状況です。今こそ、勁草となり、生き残るために強い企業体質を構築すべきだと言われました。

アメリカのサブプライム問題から端を発し、リーマンショックと世界を揺るがした金融危機の教訓から得られた言葉から、環境の変化に対応すべき取り組みを始められているようでした。また、次世代、次次世代に向けて、更なる新たな取り組みもされているようです。

企業経営は、大小に関わらず、日々行うことは同じだと思いますが、伸びる企業とそうでない企業の違いは、毎日同じことをコツコツと飽きずに真面目に行うことに尽きると思います。同時に、その思いをひとりでも多くのスタッフに伝え、手を携えて、お客様に支持を得られるような企業を構築することだと思いました。頭でわかっていてもなかなか行動に移せない自分がいます。

渡辺氏の講演を拝聴するのは3回目ですが、いつもおっしゃる言葉です。今日も言われました。 「愚直に、地道に、徹底的に」

0 件のコメント: