2018年2月23日金曜日

絵画観賞 Marc Chagall

過去の話題で恐縮です。

趣味のひとつに絵画観賞があります。
小学校1年夏休みの時に、母親に、「おもちゃを買ってあげる」との口車に乗り、いそいそついて行った先が、名古屋市にある愛知県美術館でした。
そこで観たのはピカソでした。
ひとつの顔に、正面と横向きがあり、
「これの絵がいいんだ(評価されている)」
「こんなの私でも描ける」と、カルチャーショックを受けました。
後に、キュビズムの創始者と知り、見方が変わってきました。

今回は、名古屋市美術館シャガールを観に行きました。
2月18日日曜日までの会期で、すでに終了しています。



シャガールを初めて見たのは、大学時代です。
あるデバートで開催されていたエコール・ド・パリ展です。
当時、米文学で、ヘミングウェイの「老人と海」の背景を学びました。
1920年代の第一次世界大戦で、国は特需で沸いてはいましたが、個の心はすさんでいたようです。
同時期、ヨーロッパでは、モンパルナスのラ・リューシュ(蜂の巣)と呼ばれる芸術家や文学者が、住処兼仕事場とし、寝起きを共にし、互いに交流し、刺激し合い、各々が作品を極めた場所で、シャガールは、そこにいました。
(モンマルトルには洗濯船という場所もありました。)
エコール・ド・パリの時代の代表画家は、ピカソ、マリー・ローランサン、日本人の藤田嗣治などがいます。
ほんのわずかな知識を引っ下げ、いざ会場へ。

入り口の撮影OKスポットです。
妻のベラとのツーショットです。
1985年、亡くなったときの新聞記事は記憶にあります。
今まで、数回シャガール展に足を運びましたが、今回、初めて彫刻も観ました。
ピカソのキュビズムの影響を受けている作品もありました。
ロシア生まれでありながら、東欧ユダヤ人であることから、迫害や作品を焼失され、国外へ亡命したりと、苦労は多かったようです。


「私を幻想的と呼ばないでほしい。
反対に私はレアリストなのだ。
私はこの大地を愛している。」
人が空を飛んでいる作品が多いため、このようなことを言われているのでしょうが、旧約聖書を愛し、ユダヤ教の教えより、「神との恍惚なる交流」がベースになっているようです。
動物を登場させているのは、祖国の喪失から、故郷に思いを馳せているからです。

いつもは、展覧会での図録を購入することが多いのですが、今回は、その横にあった書籍を購入しました。


鑑賞後は、美術館のある白川公園内のカフェで一休み。
スフレパンケーキをいただきました。
何故、土星なのでしょうか~
実は、、、




美術館のある白川公園内には、名古屋市科学館があり、プラネタリウムがあるからです。
県民は、学校や子供会などで、一度は訪れる場所です。


近くの画廊さんに飾ってあったポスターをいただきました。
ポスター用の額縁が見当たらず、収納扉に飾りました。
じっくり解説を読み、さらに知りたくなった画家でした。




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