台風の影響なのか、今日から一週間ほど雨模様です。
傘の花が咲きますね~
この時期になると思い出す言葉があります。
「傘かしげ」 です。
雨の日のマナーで、人とすれ違う時、相手を思いやり、相手と反対の方に傘をかたむけ、傘からの滴が相手にあたらないようにする心遣いです。
美しい日本語だと思います。
昔は、道が狭かったため、傘を差しながらのすれ違うことが困難であったかと思います。
現在の歩道は広いので、傘かしげをする必要はなさそうですね。
幼少のころ、家と家の間の狭い路地で人とすれ違うとき、大人が傘を上の方に持ち上げてくれ、通って行かれたことを思い出しました。
これもひとつの心遣いですね。
傘かしげは、江戸しぐさのひとつと言われています。
江戸しぐさのしぐさは、仕草は思草と書かれ、江戸町方の商人道、生活哲学のようです。
行動の形だけではなく、心や思いが伴っているということなのでしょうね。
形とは、型+血 と言われ、型に人の血が流れてこそ、と言われたことを思いだしました。
江戸しぐさを調べてみると、傘かしげのほか、肩引き、時泥棒、うかつあやまり、七三の道、こぶし腰浮かせ など、人が生きていく上での倫理観、道徳律、約束事などを守る基本的な処世術のようなものだと感じました。
昔から語り告がれた日本の良さを忘れず、他人に思いやりの気持ちを持ち、マナーを守り、公私共に毎日を過ごしたいものです。
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