今日、お墓参りの帰りに、豊田市内小坂本町にある上坂(こうさか)商店で、五平餅とみたらし団子を買ってきました。 昔からあったお店だと知っていましたが、創業なんと明示45年だということでした。びっくりです。雑誌やテレビ取材が多いようです。
「元祖五平餅の由来 初代藤太郎の考案で、御幣が五角形で、五平餅と名付けて、創業明治45年以来、秘伝の「タレ」と厳選米を使って、昔ながらの一本一本手作りしております。」と包装紙に書いてあります。一本一本丁寧に手作りされた五平餅をまずは素焼きして・・・
秘伝のタレをつけ、さらに焼きます。
おでんもありました。これから寒くなる時期にピッタリですね。「だしが美味しそう」なんて言ったら、だしを味見させてくださいました。『おふくろの味』がしていました。こうばしい香りがして、とっても美味しいです。このお店のみたらし団子は初めて食べましたが、お団子の触感がよく、こちらも美味しいです。
大学時代、学園祭で模擬店をやろうということになり、たまたま私が提案した五平餅になりました。もう何十年も前のことです。上坂商店さんに仕入のお願いに伺ったら、当時の女将さんが、「まずは、食べてみて」といい、五平餅を2本ずつ出してくださったことを覚えています。私たちは口々に「美味しい」を連呼、そして、ご快諾をいただきました。それから、早速五平餅講座の始まりです。焼き台のセットのし方、炭の熾し方、焼き方、秘伝のタレの付け方まで、丁寧にご伝授いただきました。学園祭では、焼き台使用料を無料にしてくださり、本当に助かりました。こだわりのお店だと思いますが、当時、わけのわからない女子学生に懇切丁寧に教えてくださり、仕入させていただいたことに感謝ですね。上坂商店さんの前を通るたびに思いだします。当時の気風のいい、それでいて品のある都会的な女将さん、何年か前に亡くなられたと伺いました。お店に写真が飾ってありました。
五平餅が取り持ったご縁というか、対外的な協力をしてくださったことで、私は本当にいい思い出ができましたし、この五平餅を忘れることはないと思います。五平餅講座での女将さんの熱心さにも敬服します。純粋に商売が好きで、ひとりでも多くの人に五平餅を知ってほしいという気持ちの表れだと思っています。この話を家族にしました。その家族は、きっと何人かの人に語ると思います。これが口コミですね。昔話をしながら、包装紙に目をやると、五平餅の中に方言が書いてあります。この辺りは名古屋の尾張に対して、三河と言います。わかるのと、わからないのとあります。五平餅を頬張りながら、方言の話題で持ちきりでした。こんな方言を使っています。死語になりつつある言葉もあります。おやつを食べながら、包装紙に書かれてあることでコミュニケーションがとれるとは、なんと素晴らしいことでしょう。以前、お菓子の販売員さんに、こんな話を聞いたことがあります。「お菓子を持ち帰られ、自宅で家族団らん、楽しく、明るい笑顔で召し上がっていただくことが一番嬉しいです。」と。上坂商店さんの包装紙は、家族団らんの橋渡し役をしてくれています。盛り上がった三河の方言です。
「やっとかめ」「らんごく」「ひずるい」「しょうたれ」「やぐい」「おそがい」「たるい」「おどける」「ひとねる」「そうずら」「だちゃかん」「せんしょこき」
いくつわかりますか?解答はまた後日、ブログで・・・