会場は、JR山手線浜松町より徒歩5分ほどの場所にある、イベントホール味覚糖UHA館で開催されました。毎年開催のホテル経営者セミナーですが、今年のテーマは、「ホテル再生 経営体質の強化」です。午後1時開始、途中休憩をはさみ、夜10時まで、翌日も9時半から午前中までと、みっちりのスケジュールです。
第一講は、今回のテーマそのもの、「ホテル再生 経営体質の強化」と題して、松井洋治氏のお話を伺いました。松井氏は、銀行のご出身ですが、奥様の家業の再生をされたり、ホテルの経理、総務、経営企画とホテルを裏側から支えるセクションで長年ご勤務されていた経験もおあります。実務経験がおありですので、机上理論だけでなく、私たち経営者に厳しいお言葉いただきました。何も難しいお話ではありません。当たり前のことです。しかし、会社に戻ると、その精神も時間の経過とともに、心から少しずつ、消滅していきます。経営者というものは、会社に戻ると、誰も注意をしてくれません。自分自身で反省し、自助し、鼓舞し、幹部やスタッフのリーダーとして、厳しい経営環境の中でも、先頭に立って、旗振りをしなくてはなりません。
第二講は、「ホテルが抱える労働問題とその展望」という演題で、特定社会保険労務士の加納明夫氏にご講演をいただきました。特定社会保険労務士という言葉を初めて聞きました。通常は社会保険労務士ですが、この特定社会保険労務士というのは、労働者と経営者が争いになったとき、裁判外紛争解決手続(ADR)における代理人として、裁判によらない円満解決を実現することができる社会保険労務士のことを指します。通常の社会保険労務士の他に資格が必要となります。様々な労働問題の事例を教えていただきました。
講演終了後は、夕食を兼ねて、分科会が開催されました。客室販売、IT活用、設備施設、飲食、労働・雇用の5つに分かれ、情報交換を行いました。
翌日は、インバウンド商談会です。13社のランドオペレーターが来てくださり、ひとり5分の持ち時間で、各社をまわり、商談をしました。短い時間を利用して、ニーズを伺い、サプライヤーとして何ができるかをお話しました。豊田市は、知名度のある観光地はありません。工場群のある地域では、工場見学を観光とした、産業観光を売りにしています。東南アジア諸国の一部で、教育旅行やインセンティブ旅行として、産業観光で訪れると言われました。魅力ある観光資源で、訪れる人が楽しんでいただければと思っています。
内容の濃い2日間でした。
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