「生き残る種とは、もっとも強いものではない。もっとも知的なものでもない。それは、変化にもっともよく適応したものである」というダーウィンの格言です。企業は、変われるものだけが生き残れるのだ、と言われました。「変わる」ということは、不易流行という言葉があるように、変わるもの、変われるものと、変わってはいけないものとがあるため、そのあたりの見極めが経営者に求められるところでもあると思います。
また、中国の故事成語に、「疾風に勁草を知る」という言葉があるそうです。後漢書の中にあるそうですが、疾風とは強い風、勁草とは強い草のことで、どのような疾風が吹こうとも何としても勁草でなくてはならない、という意味だそうです。中国の後漢の初代皇帝光武帝が王覇に、戦いのときに述べた言葉だそうです。まさに、今の経済情勢は、まさにこの疾風ともいうべき厳しい状況です。今こそ、勁草となり、生き残るために強い企業体質を構築すべきだと言われました。
アメリカのサブプライム問題から端を発し、リーマンショックと世界を揺るがした金融危機の教訓から得られた言葉から、環境の変化に対応すべき取り組みを始められているようでした。また、次世代、次次世代に向けて、更なる新たな取り組みもされているようです。
企業経営は、大小に関わらず、日々行うことは同じだと思いますが、伸びる企業とそうでない企業の違いは、毎日同じことをコツコツと飽きずに真面目に行うことに尽きると思います。同時に、その思いをひとりでも多くのスタッフに伝え、手を携えて、お客様に支持を得られるような企業を構築することだと思いました。頭でわかっていてもなかなか行動に移せない自分がいます。
渡辺氏の講演を拝聴するのは3回目ですが、いつもおっしゃる言葉です。今日も言われました。 「愚直に、地道に、徹底的に」
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