2010年1月5日火曜日

百人一首 むすめふさほせ

お正月と言えば、百人一首を思いでします。坊主めくりも遊びました。中学2年のとき、国語の先生の家が歩いて10分くらいのところにあり、冬になると、先生のうちに数人で集まり、百人一首で遊びながら、古典に親しんでいました。

我が家には、こんな骨董品があります。保存状態はいまひとつです。何だと思いますか?

じゃーん。これは、百人一首です。二つの引き出しがあり、読み札と取り札に分かれて収納できるようになっています。すべて揃っているのか、まだ数えていません。色あせていますが、一枚一枚手書きで作られています。

変体仮名というのでしょうか、日本語と思えないほどの文字で読めません。
そういえば、『むすめふさほせ』を思い出しました。これは、それぞれの文字が上の句の頭にくるのですが、百枚のうちのたった一枚だけの札です。
例えば、
『む』は、村雨の 露もまだひぬ まきの葉に・・・ が一枚だけ
『す』は、住江の 岸による波 よるさえや・・・   が一枚だけ  というわけです。
この上の句の最初の一文字で、下の句である取り札が限定されるのです。
『む』は、霧立ち昇る 秋の夕暮れ が下の句で、『む』と読まれたら、霧立ち昇る・・・ が連動されるわけです。いかにたくさん取るかの戦略ですね。たしか、二文字目で決まる札もありました。

ちなみに、一番最初に覚えた一首は小学校6年生で、これが、その札です。
10番目の歌 蝉丸  『これやこの ゆくも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関』 です。地方ルールかもしれませんが、坊主めくりのとき、この札をめくっても、手持ちの札を没収されることはない、唯一の札です。よりに寄って、こんな札から覚えるとは・・・

いつか機会があれば、百人一首でも古典のロマンに浸り、坊主めくりで童心にもどりワイワイ遊んでみたいですね。

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