我が家には、こんな骨董品があります。保存状態はいまひとつです。何だと思いますか?
じゃーん。これは、百人一首です。二つの引き出しがあり、読み札と取り札に分かれて収納できるようになっています。すべて揃っているのか、まだ数えていません。色あせていますが、一枚一枚手書きで作られています。
そういえば、『むすめふさほせ』を思い出しました。これは、それぞれの文字が上の句の頭にくるのですが、百枚のうちのたった一枚だけの札です。
例えば、
『む』は、村雨の 露もまだひぬ まきの葉に・・・ が一枚だけ
『す』は、住江の 岸による波 よるさえや・・・ が一枚だけ というわけです。
この上の句の最初の一文字で、下の句である取り札が限定されるのです。
『む』は、霧立ち昇る 秋の夕暮れ が下の句で、『む』と読まれたら、霧立ち昇る・・・ が連動されるわけです。いかにたくさん取るかの戦略ですね。たしか、二文字目で決まる札もありました。
ちなみに、一番最初に覚えた一首は小学校6年生で、これが、その札です。
10番目の歌 蝉丸 『これやこの ゆくも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関』 です。地方ルールかもしれませんが、坊主めくりのとき、この札をめくっても、手持ちの札を没収されることはない、唯一の札です。よりに寄って、こんな札から覚えるとは・・・
いつか機会があれば、百人一首でも古典のロマンに浸り、坊主めくりで童心にもどりワイワイ遊んでみたいですね。
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