由来はこんなお話からです。
昔、素盞鳴尊(すさのおのみこと)が旅の途中で、蘇民将来(そみんしょうらい)巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟のところで宿を求められました。弟の巨旦将来は豊かな生活をしていたにも関われず、それを断りました。しかし兄の蘇民将来は貧しい暮らしをしていましたが、素盞鳴尊をお泊めして、手厚いもてなしをしました。その後何年かたって素盞鳴尊は再び蘇民将来の家を訪れて、「もし悪い病気が流行することがあったら、茅で輪を作って、腰につけていれば病気にかからないですむでしょう」 とお教えになりました。その後、蘇民将来と巨旦将来の村で疫病が大流行し、巨旦将来をはじめ、多くの村人がかかりました。尊の教えを守った蘇民将来は、疫病から免れたということでした。このことから、「蘇民将来」と書いた紙を門にはっておくと災いを免れるという信仰が生まれました。茅の輪も、最初は人々が腰につけるほどの小さなものでしたが、時代がたつにつれて大きくなり、これをくぐって罪やけがれを取り除くようになりました。
そういえば、伊勢志摩地方に行ったとき、蘇民将来子孫家門(そみんしょうらいしそんかもん)とかかれたお札のようなものが玄関にあったのを見たことがありました。
神事は、画像に納めてはいけない、と聞いたことがありました。後ろ姿だから、ちょっと許してもらいました。
宮司、氏子の代表が8の字に2回くぐり、その後、一般の方がくぐります。
ひとりひとり、茅をいただき、手に携えて、くぐります。
ネットテレビの取材スタッフです。撮影しながらの祈願です。この夏、元気で、病気をせずに暮らせるように祈りました。昔めいたことかもしれませんが、心の持ちようだと思います。くぐることで、神前に誓い、見守っていただくようにお願いすることだと、感じました。
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